久ブロ

自分の興味や、思い出したことを書いています。

雨とユッケ

ニューヨークは最近雨が多い。

私は10月から柔術を本格的にやってまして、それは12月のNOGI世界大会に出場するためなのです。9月に行われたGI(道着を着ます)のマスターワールドでは、初戦敗退と悔しい結果となったのですが、それが良かったのか、今は気合入れて練習しております。

柔術については作戦を変えていまして、そんな感じで自分のスタイルを調整したり、練り直したりするのが楽しい。

ま、何が言いたいかというと、週に5、6で練習しているので毎日たくさんの荷物を持って出かけるのです。仕事用のカバンと柔術バッグとか。道着は練習後には汗で重くなる。そんな中で、雨降るとですね・・、傘はどうする?となるわけです。私の場合、大雨でなければ、傘は使用しない感じになっているのですが、先日ある週末では、柔術練習後にかなりの大雨となっていた。

駅はそれほど遠くないのですが、雨が降るとニューヨークでは交通手段が乱れる。私はメトロとバスで移動しているのですが、バスは雨の日はかなり混むのですよね〜。

と言うことで、「よし、このままご飯にしよう」と決めた。道場の近くにはコーリアンタウンがある。そこで、食事をしよう、と考えた途端、もう気分は孤独のグルメ。

雨に濡れながら、大きなバッグを持ちながら、暖かい韓国料理を想像しながら歩くのです。私は、あまりコーリアンタウンにあるレストランを知らないのですが、そこは自分の嗅覚を信じてお店に飛び込む。

うーん、人が多い。。週末で、大雨で、となると考えることは皆同じなのかな?ようやくあまり混んでない店を見つけたが、ここでも15分待ちとなった。

「1人ですか?」と店員。「はい、そうです」と私。週末のランチ時間に、確かに独りで韓国レストランに来る人は少ないだろうね。でも、この店は1階ダイニング、2階バーベキューとなっているので、1階に座れば問題ないでしょ?ということで、孤独のグルメ気分を続ける。

「お一人様どうぞ」と店員が声をかけてくれる。「待ってました」と元気よく立ち上がるのですが、店員が「お席は2階です」とな。「え、2階か。これはちょっとどうなのかな・・・」と思いながら階段を上ると、そこは、カップル、家族、友人でガヤガヤの人たちのみの世界。「あ、しまった」とさすがに普段から空気読まない私でも思うわけです。

で、自分のテーブルですが、4人席です。それもバーベキューできるテーブルね。周りも私を見て、「え?一人?」と言う感じになる。そうなるわなー。

ただ、私には孤独のグルメ気分を続ける使命があるわけでして、もうここからは、気合いでいくしかない。色々メニューを見たが、いくら私でも一人でバーベキューで肉は焼けない。と言うことで、スープ系の料理(サーバーさんがおすすめ)とユッケを頼んだ。

結構なボリュームでしょ。私は1日1食ですので、これくらいはちょうど良い。いやー、とても美味しくてですね、完食を致しました。スープは、肉とジャガイモがベースで、味はチョイ辛といったもの(どういうもの?)。

オヤジが一人で、バーバキュー席で食べてるのを見て可哀想に見えたのでしょうね。サーバーの女性陣がやたらと優しい。毎回私の横を通る度に、「大丈夫ですか?」「小鉢はお代わり自由なので、これ持って来ましょうか?」「ご飯、もう一杯サービスしますよ」とか、気をつかってくれる。おかげで、思った以上にリラックスした気分で食べる事ができました。ありがと。

たくさん食べて、元気もらった。

で、外出たら、まだ大雨だった。うん?どうしてコーリアンタウンに来ることになったのだっけ?とふと考えてしまう。あ、ユッケ食べに来たんだと自分に言い聞かせ、家に戻るのです。案の定、バスは混んでいた。。