久しぶりに母親と長話をした。
何年、いや何十年ぶりかもしれない。普段は、「うん、元気」「分かった。いいよ、それで」「何かあったら連絡して。またね」くらいの会話しかない。基本、私は、家族の中で愛想ゼロで知られているのです。
そんな私が、この間は1時間も母親と長話してしまったのです。
会話のはじめは、母親の免許について。自主返納を促すと、この会話は3分で終了となった。
で、なぜかその後、話はトップガン2に行く。アイスマン好きな母親に対して、私は少しだけ登場したエドハリスのファンだと言ったのだが、これが間違いだった。
話は、急遽、私の坊主の話題となっていくのです。
母親「あー、あ、ハゲちゃって」「あんなにフサフサしてたのに」
私「いや、ハゲではない。坊主だよ」
母親「いや、ハゲよ。もう生えないのよ」
私「生えるところは生えるよ。だから、毎週バリカンで切っているし」
母親「あー、あ、ハゲちゃった」
・・・という感じで、1時間だ。
私は若い頃から、親に「お前は将来ハゲるぞ〜」と言われていた。自分でも自覚していたので、薄くなったら延命はせずその前に坊主にすると決めていたのです。
そんな私が坊主にするのに2つのきっかけがありました。
一つは、そろそろハゲ防止した方がいいよ、という家族のアドバイスを受けて、ある時育毛剤を購入。育毛剤って買うとき、お店で色々使用に関する注意をされるの知っています??なんか、とても心配になることを言われるのです。下ネタ含めて。
中でも気になったのは、使用すると”気分が悪くなる可能性がある”ということ。あと、”使用を途中で止めると、そこの毛が生えなくなる可能性があるとかないとか”・・。とっても危険な感じなのです。
で、用心深くM字ハゲになりそうな私は、左のMの上の部分にのみ育毛剤を使用。
何回か試したのですが、本当に気分が悪くなり使用を中止。そうしたら、本当にそこだけ薄くなってしまった。なんか違う意味で、育毛剤の凄さを知ったぞ。
きっかけ二つめ。
コロナ前に、なんか髪の毛のスタイルがまとまりにくくなっている感じがします。また、柔術とかで汗ビッショになっている時に写真撮られて、それを見たら「うん?大分薄くないか?」ということに気が付く。
こういう時は、プロの話を聞こうと、まず行きつけの床屋さんに相談。次に、当時の秘書だったミポリンに相談。「どうですかね・・。思いきって坊主にした方が良くない?」
そんな私に二人の答えは、優しく励ます様に、「まだ大丈夫ですよ!」だった。
ごめんなさいね。職業病なのかもですが・・・、私は優しい二人に「え?今、”まだ”って言いました?」と言い。「まだ」という二文字が、私に坊主にする決断をさせてしまったのですよ。私にとって、まだ=延命なのです。
母親との会話はまだ続く。
母親「ハゲになると年取って見えるじゃない?」
私「エドハリスみたいなハゲになるよ」
母親「あ、それは無理」
私「確かに。何かあったらまた連絡して。またね」
母親にとっては、私はいつでも子供なんだよな〜。子供が歳をとることって、親には複雑な気持ちなのだと思います。坊主(ハゲではない)似合う・似合わないよりも、私が歳をとることに対して母親のやり切れない思いを感じたので、しょーもない会話でも付き合ったのでした。。
言っておくが、私はとっても坊主が好きですよ。