久ブロ

自分の興味や、思い出したことを書いています。

ボビー・フィッシャーを探して

誰にでも「心に残る」「胸に刺さった」言葉やフレーズがあると思います。私にも幾つかありまして、今日はその中から映画を見て自分が影響されたフレーズをご紹介。

映画は、「Serching for Bobby Fisher」という作品(1993)。この映画、私の大好きな映画トップ20には入る作品です。テーマは「チェス」なのですが、内容は人間ドラマで、親子関係、師弟関係、ライバル関係を通して子供が成長する姿に感動する作品となっています。この映画、私が大学生の時に見たと思うのですが、勝ち続けることのプレッシャー、負けることに対する恐怖がとても分かりやすく描かれています。大好きなチェスが、勝負事となり、周りの期待(特にお父さん)という重圧もあり、どんどん嫌いになっていく姿とか、主役が子供だけにとても心に響きます。

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この映画は、もしかすると日本ではあまり話題になっていない作品かもしれませんが、出演している役者はすごいメンツなのです。まず何と言っても、師匠/チェスの先生役は、ベン・キングズレー。この人が好きで、私はこの映画を知り、チェスはまったく知らないにもかかわらず、映画を見ることにした(ちなみに、チェスはできませんが、将棋は好きです。下手ですが・・)。それと、主役の子のチェス友達としては、ローレンス・フィッシュバーン。お父さん役はジョー・マンテーニャ、お母さん役はジョアン・アレンと、あ、この人見たことあるよ!と映画好きなら必ず知っている俳優ばかりです。主役の子の演技も抜群ですが、残念ながらこの映画以外には彼を見たことがない。

で、私の胸に刺さったフレーズですが、それは映画の中でベン・キングズレーが主役の子に囁く言葉で、「Don't move until you see it」という言葉。この映画に出会った学生時代はもちろん、歳とった今でもこのフレーズは自分の心にあって、迷うことやどう動くべきか考えていると、このフレーズが頭に浮かぶ。それくらい自分の人生において、インパクトのある言葉となってしまいました。

人によって刺さる言葉は変わると思いますが、個人的にはこのフレーズあり・なし(この台詞が出る1シーン)でこの作品の印象は大きく変わるし、このフレーズに出会えただけで人生得した気分にさせてくれる。映画っていいな〜と本気で思う。「好きな言葉が、なぜこのフレーズなの?」と人から聞かれても説明はできなくて、「俺の心に聞いてくれ」と言うしかありませんw。頭ではなく、心に直接ガツーンと来てしまった言葉なのですね。

何しろこの映画はおすすめなので、是非見てください。当時、私はこの映画を子供目線で見たけど、今は多分父親目線で見ることになる。そうなると、また印象も違うのだろうな。