久ブロ

自分の興味や、思い出したことを書いています。

BJJ(柔術)の説明、です

BJJ(柔術)って一体どんな格闘技なの?って聞かれる事があります。

柔道を想像する方が多いですが、どちらかというとレスリングに近いイメージなのかもしれません。

私の道場のProfessorであるJohn Danaherは、BJJを以下のように説明しています(英語です)。

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ちなみに、この映像は私が好きなThe Joe Rogan Experienceというポッドキャスト放送からです。John Danaherは、この映像にもありますが、普段からなぜかラッシュガード(ざっくり言うと、格闘技用のピチピチTシャツ)を着ています。イヤホンと合わせると、すごいファッションですw。

John Danaherによると、BJJには4つのステップがあります。

 

1)戦いをグランドに持っていく。

槍投げの話をしていますが、人は立っている時、腰の力(回転)から大きな運動エネルギー(Kinetic Energy)を起こす事ができます。強力なパンチやキックは腕や足の力ではなく、全て腰の回転を基礎としているわけです。

地上戦になると、この巨大な力が極度に制限されます。膝をついて槍投げしても、遠くに飛ばすことはできません。パンチやキックも同じで、グランドでは強く打つ事ができなくなります。

BJJは、小さい人間(力の弱い)が大きい相手(力の強い)を倒すことを想定した格闘技となります。立ち技やストリートファイトでは、圧倒的に大きい人間が有利です。それを、グランドにすることで、小さい人間が大きい人間を倒せる!と言うセオリーなんですね。まー、大きい人間もBJJやってたら小さい人間が不利なのですが。。ちなみに、BJJを2、3年以上やっている人は、地上戦では素人には負けないと思いますよ。女性が男性に勝つこともできます。

 

2)パスをする。

BJJのパス(PASS)というのは、相手の脚を制して腰や首を抑え込むことを指します。グランドに戦いを持ち込んだ時、人間の体でもっとも強力なパーツは「脚」です。よって、その脚が利くエリアにいることは危険なわけですから、脚が機能しないエリアに移動する必要があります。これが、パスです。

 

3)相手を抑え込む。

脚をパスした後は、相手を抑え込むことになります。「抑え込む」というのは、簡単にまとめると相手の体の動きを制御することですが、相手の腰や首を固定(動かなくする)すると動きが止まります。ただ、抑え込みには、もう少し深い意味があります。

BJJの試合は、ポイント制となっています。相手をギブアップさせるか、またはポイントが多い人が勝つゲームです。パスをすると3点。下の人が上の人をSweep(リバース)して、上下が変わると2点。抑え込みには3つの種類があって、それぞれ点数が異なります。ニー・オン・ベリー(片膝を相手の腹部に乗せてコントロール)は2点。マウント(羽交締め)は4点。そして、バックテイク(背中への絡みつき)は4点です。

同じ抑え込みですが、なぜマウントやバックテイクの点数が高いのか?それは、そのポジションから、相手に対して強力な攻撃を展開する事ができるからです。ニー・オン・ベリーから相手を殴ることもできますが、マウントから殴る方が遥かに強力ですよね。このように、圧倒的に有利なポジションであるため、マウントとバックテイクは点数が高く設定されています。

「抑え込む」というのは、単に相手の動きを止めるという意味だけではなく、より強力なポジションに移行する、という意味が含まれています。

 

4)サブミッションを極める。

ポジションを確保したら、最後にやることはサブミッションです。関節技やチョークですね。相手にギブアップさせるわけです。

 

以上、BJJの説明でした!!